長女がサピックスに通い始めて丸1年が経ちます。
早かったような長かったような、この1年間を振り返ってみます。
通塾半年の振り返りはこちら↓
1年通った娘と母の変化
半年前には、こんな学習目標を立てていました。
・指定された宿題の中から、基礎にしぼって理解しながら進める
・復習のサイクルを確立して、テストで安定して平均点が取れるようになる
一年前は大量の宿題をできるだけたくさんやろうとして、終わらずに焦っていました。しかも理解が中途半端になり、成績は低迷。
今は宿題はかなり取捨選択していますが、基礎を丁寧にやるように意識しています。
慣れもあって、より短い学習時間で理解できるようになってきました。
私も途中から吹っ切れてきて、「宿題終わってない!」という減点方式ではなく、「今日も少し前進できたわ」という加点方式で見守れる心境になってきました。
復習のサイクルはまだ思うように回っていません。やっと、テスト前に少し復習できるようになったくらいです。
テスト結果も平均点に届く時と届かない時があり、5年生で工夫していきたいと思います。
成績推移
成績はこの一年間、組分けテストではだいたい平均前後でしたが、マンスリーテストでは激しい乱高下を繰り返しました。
なぜ乱高下したのか、はっきりとした原因は分かりませんでした。
勉強時間・勉強量と成績が比例していなかったので、テスト範囲との相性、時間配分、その日の調子、と色々な原因がありそうです。
平均付近からスタートした娘の成績が一年後にどうなったかというと、
最近5回分のテストの平均偏差値が4科目全て50前後、4科目合計も50付近。
絵に描いたような平均的なサピックス生に仕上がっております。笑
ただし、同じ科目でもテストによって偏差値30台から60台までたたき出してくれるので、あくまでも平均すると真ん中の成績のようです。
成績を上げるのは簡単ではないことがよく分かりました。でも、塾で現状維持ができたということは1年前よりも相当学力が上がっているはず!と前向きに捉えています。
サピックスについて思うこと
他の塾に通ったことがないので比較はできませんが、サピックスで良かったこと、困ったこと、工夫が必要だったことをまとめてみました。 あくまでも主観と個人的な体験を元にしています。
【サピックスのいいところ】
1. カリキュラムと教材
サピックスのカリキュラムと教材はよくできていると思います。
・らせん式カリキュラムの様子が良くわかる(過去にやった内容の復習→応用という流れを年に何度も繰り返しているのが分かります)
・テキストがプリント式ですぐに改訂でき、最新の情報であり、誤字脱字もほとんどない
・テキストを止めてあるホチキスを外せば、取っておきたいページだけ別でまとめられる
・『国語の要』や『白地図トレーニング帳』などの副教材もよくできている
2. 授業の進度が速い
通い始めの頃は、授業の進度が速すぎて辛かったです…。本当に(泣)
でも一年経ってみると、速い進度でグイグイ引っ張ってもらい、らせん式カリキュラムで何度も取り組ませてくれるのはいいな、と思うようになりました。
3. 解説動画
今年はコロナの影響でテキストの解説動画を送ってくださるので、家で算数の問題を解く時などに参考にしています。
4. 意識の高いお子さんが多い
サピックスに限らず、塾通いをしている時点で頑張っている子が多いと思いますが、周りの生徒さんたちの学力とやる気に引っ張ってもらっていると感じます。
塾友を見習ったりアドバイスをもらったり、いい影響を受けてくれていると思います。
反面、優秀なお子さん達と競うプレッシャーもあると思うので、子どもが過度な対抗意識や劣等感を抱かないように、親としても気をつけていきたいです。
授業中にふざけている子もいるようですが、娘は面白い子が好きなので、それはそれで楽しいそうです。
あんまりふざけると、先生からガツンと叱られるそうですが。
5. 下位コースも熱心な先生が多いと思う
我が家は上位コースについてはよく分からないのですが、娘が中~下位コースでお世話になっている先生で、熱心な方、面倒見がいい方が何人もいらっしゃいます。
娘が先生の授業について楽しそうに話したり、相性のいい先生の科目の偏差値が一気に上がったりしたことがありました。
上位コースじゃないといい先生に教えてもらえない、なんてことは無さそうです。
ちなみに娘曰く、下位コースでもやる気がなく成績が下がった場合、先生にお呼び出しをされて怒られるそうな…
6. 校舎との連絡
校舎との連絡で困っていることはありません。
勉強のことで校舎に連絡すると、きちんと対応してくださいました。
事務連絡やテスト結果はマイページ経由でこまめに送られてきます。
コロナ休講の際には先生からお電話をいただきました。
7. 塾弁がない
フルタイム共働きなので、塾弁がないのは楽です。
お弁当だと、栄養面や温度管理、朝から夜まで働きながらどう工夫すべきか…と色々と気になります。
【サピックスについて不満な点】
1. 算数テキストの解説の少なさ
算数のテキストの解説があっさりしているため、娘が解けない時に解説を見ても分からず、私の算数レベルではどう教えていいか分からないことがあります。
あまり頻繁にサピックスに聞くわけにもいかないですし…
そんな時、我が家ではサピックスの解説動画と、四谷大塚の予習シリーズに助けてもらっています。
2. 質問教室
授業後の質問教室は遅い時間だし待つらしいので、ほとんど活用できていません。子どもには少しでも早く寝てほしいので…
終わる時間が早い季節講習の際に質問教室を利用したことがあり、娘が「先生に聞いたらよく分かった!」と言っていたので、もっと気軽に聞けると嬉しいのですが。
3. 自習室や、子どもがいつでも先生に相談できる体制がない
入塾前から分かっていたことですが、自習室がないし、質問教室以外で子どもが直接・気軽に先生に質問できるタイミングがありません。
塾にいる時間が短く、各家庭にゆだねられる部分が大きいので、向き不向きがありそうです。
【家庭で工夫が必要だと思ったこと】
1. 宿題の取捨選択
宿題は大量に出されました。
5・6年生と比べたらまだこなせる量なので、できれば全てやった方がいいですが、我が家には多すぎました。
宿題の取捨選択をしても平均点は取れたので、基礎が心配な場合や子どもが大変そうな場合は、子どもに合わせて宿題を厳選していいと思います。
娘は無理してたくさんの問題をこなすよりも、基礎にしぼって、じっくり、繰り返し解いた方が合っているようです。学習時間が短くなり、成績も上がりました。
親も「宿題が終わらない!!」と焦らなくていいので、優しくなれました。
αから最難関校を目指す場合などは、むしろ簡単な問題を飛ばしていいのかもしれません。できる子はどんどん難しい問題に挑戦できるのも、サピックスのいいところだと思います。
2. プリント整理と学習スケジュールの計画
慣れるまでは混乱しましたが、しばらくするとルーティンになりました。
私はプリント整理やスケジューリングは嫌いではないです。雑ですが。
学習スケジュールは季節講習や学年が上がる時に練り直さないといけないのが大変でした。
3. 夕食をどうするか
休憩時間もお弁当もないサピックス。
娘はサピックスに行く前におにぎりなどを食べ、帰ってきたらまたしっかり夕飯を食べています。
塾で頭を使って帰ってくるので、お腹が空くそうです。
その日の出来事や学んだことなどの話をしながら食べています。
【実は日能研に転塾しようかな、と思ったことがある】
実は…我が家の塾選びのもう一つの候補だった日能研に浮気しようかなと思ったことがあります。
サピックスの授業の進度が速すぎて絶望した時…
自習室がないし、先生に気軽に質問ができなくて、面倒見は良くないなと感じた時…
御三家狙いでもないのにサピックスで頑張る必要あるのだろうか?と思ってしまった時…
(*全て娘ではなく私の個人的な心配事です)
もう少しペースがゆったりで、授業前後に先生に質問しやすくて、自習室がある、面倒見が良くて共働きに優しそうな日能研の方が良かったかな…?
と『隣の芝生は青い』状態になることがあります。
(*あくまでも説明会や人から聞いた話から得たイメージです)
それでもしばらくサピックスで頑張ってみたところ、何となくペースがつかめ、成績も少しは落ち着きました。
今はサピックスのカリキュラムから外れることは考えていません。
娘も大変そうだけど楽しそうに通っているので、サピックス流を信じて駆け抜けると思います。
平均的なサピックス生の様子や、共働き家庭の受験に興味がある方も多いと思うので、これからもバタバタな日々を記事に残していきたいと思います。
よろしくお願いします!