仕事+子育て+2026中学受験

フルタイム勤務と子育て、中学受験のサポートに奮闘する母のバタバタ日記です。中受ボリュームゾーンの日常をお届けします。

子育て本『世界最高の子育て』『自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方』

娘が塾通いを始めてから中学受験についての本を読む機会が増えましたが、受験とは関係のない子育て本を読むのも好きです。

様々な子育て論にふれると勉強になりますし、長い目で子どもの成長を考えるためのヒントをもらえる気がします。

 

最近読んだ子育て本2冊をご紹介します。

 

世界最高の子育て

世界最高の子育て――「全米最優秀女子高生」を育てた教育法

世界最高の子育て――「全米最優秀女子高生」を育てた教育法

  • 作者:ボーク重子
  • 発売日: 2018/02/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

著者は、娘のスカイさんが「全米最優秀女子高生」コンクールで優勝し、教育法に注目が集まるボーク重子さん。

本書で紹介されているのは、日本の中学受験とは方向性が全く異なる、アメリカのエリート教育のお話です。

 

アメリカで今最も重要とされているのは「学力」ではなく「非認知能力」

コミュニケーション力、自分に対する自信、協働力、自制心、責任感、共感力などの力です。

また「学力」は学習内容の理解に加えて、「自分で考える力」「自分の意見を伝える力」「実行機能」「クリティカルシンキング」「個性の発揮」といったことが含まれるとのこと。偏差値や点数とは解釈が違うそうです。

 

取り上げられている教育法を裏付ける研究や結果についての記載があり、家庭で実践できることが具体的に紹介されていて参考になりました。

 

また、日本の英才教育とアメリカのエリート教育との比較がされていて、アメリカのエリート校の教育方針が面白いと思いました。

スカイさんが通われたアメリカのエリート校では、「教えるのではなく自分で学ばせる」ことを徹底していて、時間がかかってもプロセスを重視し英才教育はしない、子どもたちが目標とルールを決め、小学3年生までは宿題がなく、宿題より睡眠優先など、日本とはだいぶ違った様子が伺えます。

日本の教育で素晴らしいところもたくさんあると思いますけどね。

 

私もこの本に書かれている「非認知能力」を育てることはとても大事だと思います。

 

中学受験も、ただ点数を上げてテストに合格することだと捉えるともったいない気がします。

小学生時代に勉強の「型」と基礎的な学力をしっかりと身につけ、かつ、非認知能力を伸ばせるよう取り組み、将来的に協働して世の中をより良くするための力を磨いているのだ、なんて捉えられたら素敵だと思います。

 

ま、理想であって、学校と塾の宿題に追われてばかりで、親もあまり余裕がないことが多いのですが(^^;)

点数や偏差値でははかれない「非認知能力」も意識して、子どもの成長をサポートしていきたいです。

 

ボークさんの講演を聞いたことがあるのですが、明るくパワフルで、聞いているだけで元気がもらえるような熱い方でした。

 

 

自分でできる子に育つ ほめ方 𠮟り方

 

子どもたちが未就学児だった頃に興味を持っていた、モンテッソーリとレッジョ・エミリア教育。

本書ではそれぞれの特徴的な教育方法については特に詳しく書かれていませんでしたが、基本的なスタンスに反映されているようです。

日々の忙しさや偏差値主義で忘れがちな何かを思い出させてくれる気がします。

 

本書は3〜12歳前後のお子さんを対象に、ほめ方と叱り方のポイントに焦点を合わせた内容で、具体例をあげながら理想的な対応を示しています。

具体例は低学年くらいまでのお子さん向けのものが多く、小さいお子さんがいる方には特に参考になると思います。

 

我が家でも心がけたいと思ったのが、プロセスを中心にほめること

普段、私は「さすがお姉ちゃん」「優しいね、えらいね」など、本書でいう『おざなり・人中心』なほめ方をしてしまうことが多いです。

でも本書によると、例えばテストの点が高かった時、「頭いいね!」ではなく、「毎日のがんばりの積み重ねだね」「丁寧に答えているね」「今回のテストで何を一番学んだ?」といった声がけがおすすめだそうです。

ただし中学生くらいになるとプロセス中心ほめが逆効果になる可能性もあり、アクティブ・リスニングと具体的なフィードバックを心がけたほうがいいそうで、興味深いです。

 

アクティブ・リスニングとは、話し手に100%の注意を向けて、無条件に聞き入れること。批判や否定をされないことで話し手が自分で考える機会となります。

日々バタバタしている中で子どもの話を真剣に聞き、受け入れるためには集中力や忍耐力が必要ですが、なるべく大人の価値観や正論をぶつけて解決しようとしないように気をつけたいと思いました。

 

また、大人の都合に合わせて子どもをコントロールしようとしない、子どもが誰かに褒められた時に謙遜しない(少なくとも本人の前では「ありがとうございます」と受け取る)といったポイントにも気をつけたいです。

 

理想的な関わり方を提示しながらも、完璧にしようとしなくても大丈夫、と言ってくださる救いのある内容でした。

 

子育て本に書かれている理想的な育児に縛られるのは窮屈だし、完璧にするなんて難しいですよね。

でも、様々な子育て方法を知っておくと参考になります。

時々子育て本を読んでは、自分の子育てを振り返りたいと思います。