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フルタイム勤務と子育て、中学受験のサポートに奮闘する母のバタバタ日記です。中受ボリュームゾーンの日常をお届けします。

サピックス5年 アルファベット下位コースのメリット・デメリット

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成績のアップダウンが激しい長女。

現在はアルファベットの下の方のコース(クラス)で授業を受けています。

コースが下がるのは本人も残念なようですが、実はメリットに感じていることもあるようです。

娘はα(アルファ)に入ったことがないのでそちらは分からないのですが、アルファベット上位コースと下位コースを比べて感じたことをまとめます。

(目安として、この記事ではアルファベット上位コースはサピックス偏差値50台前半、下位コースは偏差値40前後を想定しています。)

 

※以下は、娘と私の個人的な体験と感想をまとめたものです。実際にはお子さんや先生によって変わってきます。

 

【下位コースのメリット】

 

授業のペースが遅くなる

基本的には上のコースよりも基礎を丁寧に教えてくれるようです。

先生が同じことを2回説明してくれたり、小テストの制限時間を長めにしてくれたりするそうです。

理解に時間がかかる子に合わせた授業、ありがたいです。

 

成績についてあまり厳しく言われない

上のコースになるほど先生の期待値も上がるのだと思います。

上位コースの方が先生が成績に厳しく、「100点取れて当たり前」などと言われることが多いようです。

下のコースは娘曰く、テストの点数が低くても怒られることが少なく、「先生が甘い」と感じているそうです。

 

娘の話を聞いているとどうやら、上のコースでは小テストで安定して点を取れる子が多く、下のコースでは点が取れない分野がはっきりしている子が多いと思われます。

 

出される宿題が減る

特に算数は、上位コースと下位コースで出される宿題の範囲が変わります。

下位コースでは★1の問題を中心に取り組み、上位コースでは★2の問題を中心に取り組んでいました。

ただし、先生の考え方によるようで、下位コースと上位コースで同じ量の宿題を出す先生もいます。

 

我が家では元から宿題を取捨選択しているのであまり関係ないのですが…。

理解するのに時間がかかる子、宿題を焦ってこなそうとしてしまう子にとっては、無理して難しい問題に手を出さず、基礎的な問題に集中できるので、いいことだと思います

基礎ができてないのに応用をやっても意味ないですからね。

 

得意な科目や単元があれば、自分で解説や動画を見ながらテキストを解き進めることもできます。

5年生の段階では上位コースと同じテキストを使っているので、ある意味平等に同じテキストを与えられているわけです。

 

算数以外では、そんなに宿題の範囲が変わる印象はありません。

 

ごほうびシールや表彰状をもらいやすい

小テストの点数や授業点が高い時にもらえるごほうびシール。

長女、このシールをもらえるのが嬉しくて、サピックスで色々な景品と交換するのを楽しみにしています。

上位コースでは小テストで満点か満点近くないとシールがもらえないけれど、下位コースだと6〜70点くらいでももらえることがあります

上のコースよりも下のコースの方が基準点が低く、得意な科目でシールを集めやすくなっています。

お子さんによってはモチベーションアップになるかもしれません。

 

また、在籍するコースでマンスリーや組分けテストの結果が一番良かった子がもらえる表彰状も、急に成績を上げた場合には、もらいやすくなります。

 

【下位コースのデメリット】

 

テキストがオーバースペックになる

サピックスのテキストにのっている、難関校を目指す子向けの応用問題や入試問題は、下位コースの子たちにとっては猫に小判です。

割り切ってテキストの半分の基礎・基本問題に集中し、応用問題は捨てることになります。

メリットのところでも書いた通り、平等に同じテキストを与えられており、追い上げることも不可能ではありません。

 

上位コースに上がりたい場合は難しめの問題にも取り組みたい

経験上、下位コースで出された宿題をきちんとやれば、平均点には届きます。

でも偏差値55以上を目指す場合は、応用問題まで取り組んでいく必要があると感じます。

ただし、下位コースの子は基礎があやしかったり、穴がたくさんあったりするので、指定された基礎問題が一通りできることが大前提です。簡単なことではありませんね。

 

α(アルファ)コースが雲の上の存在になる

アルファベット上位コースにいると、よくアルファの話が出るそうですが、下位コースの子は「アルファの子たちはすごすぎて同じ人間ではない」と発言しているとか(^_^;)

個人的には毎日の積み重ねの差だと思うので、諦めずに頑張ってほしいですね。

 

下を見て油断しないように

当たり前ですが、上位コースの方がしっかり勉強していて学力が高い子が集まっていて、さらに上を目指している子も多いです。

下位コースでは「下には下がいる」という発想になってしまうこともあるので、注意が必要です。

 

子どもによっては自信を無くしたり、親が転塾を考えたりすることも

ずっと下位コースだった場合、子どもの性格によって、特に気にしない子、コースを上げたくて頑張る子、自信を無くしてしまう子など様々だと思います。

また、親としては、果たしてサピックスが我が子に合っているのかと、心配になることもあるかと思います。

各家庭の考え方次第ですが、サピックスのペースに食らいつくことで力を付けていくのか、子どものペースやレベルに合う塾に転塾するのか、子どもの様子に合わせて判断していくことになるでしょう。

個人的には、子どもがサピックスを気に入っていて、偏差値40台なら、サピックスで続けていいと思います。

 

【まとめ】

 

毎回のコース昇降に親子でドキドキですが、私はコースが細かくレベル分けされているのは有難いと思っています。

実力にあった授業を受けられるからです。

 

下位コースでは学習のペースがゆっくりになり、成績に対してのプレッシャーも少なくなります

(それでも下位コースの子たちにとっては大変です。)

 

オーバースペックなテキストの取捨選択は必要です

上を目指したい場合は子どもをしっかりとサポートして穴を埋めていく努力が欠かせません

 

先生の質については、上位/下位の先生で差があるようには見受けられず、下位コースだからと心配する必要はないと思います

上位/下位コースで同じ先生に当たることもあります。

下位コースで当たった先生との相性が良く、その教科の成績が上がったこともあります。 

 

ちなみにクラスの雰囲気は上位コースも下位コースも、当たった先生や生徒によって変わり、上位/下位の違いはそれほどないと長女は感じているそうです。

一番上と一番下のクラスでは別世界かもしれませんが、ボリュームゾーンでは、コースが上がったり下がったりという子も多いようです。

 

下位コースといえど、サピックス偏差値40は他塾の偏差値46〜50だったりします。

それなりに頑張っている子が多いのではないでしょうか。

上を目指す場合は工夫して、たっぷりある伸びしろを活かせるといいですね!

 

また、サピックス偏差値40前後でも素敵な学校がたくさんあります。

サピックスのペースに食らいつきつつ、この偏差値帯の学校を目指すのもアリだと思います。