昨年と比べると、小学校の学校行事が行われるようになったり、中学校の学校見学のご案内が増えたり、世の中がwithコロナに変わってきたな、と感じています。
先月、パリから一時帰国されている方とお話しする機会がありました。
日仏のコロナ対応の話になり、フランスではマスク着用義務が(ほぼ)無くなり、室内のイベントで大人数で集まることも増え、日本とは全く違う景色だとおっしゃっていました。
その方の周りでは、若い人たちがボランティアでお年寄りに電話をして、困っていることがないか聞いているのだそうです。
詳しくは聞けなかったのですが、面識のない高齢者をサポートできるボランティアの仕組みがあるのだとか。
また、SNSで、
「うちのおばあちゃんが買い物に行けなくて困っているんだけど、誰か助けて!」
と発言すれば、すぐに3人くらい名乗り出てくれるのだそうで、素敵なエピソードだと思いました。
その方の分析によると、フランス革命の国なだけあって、『みんなで何とかしよう!』という文化なのでは、とのことでした。
日本の、みんなで耐え忍ぶ文化とは対照的だとおっしゃっていました。
日本では若い方に、ウイルスを広めないようになるべく我慢してもらう、という考え方だと思いますが、どうやらフランスでは、動けない人のために動ける人が行動する、という考え方があるようです。
また、フランス人はコミュニケーションや表現することをとても大切にするので、マスクをすることは表現やコミュニケーションの自由を奪われるようで抵抗がある、ともおっしゃっていました。
日本では「マスクを外すのが恥ずかしい」という意見も耳にします。
マスク着用に対する感じ方が違うのでしょうね。
フランスで沢山の感染者が出ていることも事実ですし、どちらがいい悪いではないと思います。
また、日本でもフランスでも様々な意見があると思いますが、同じコロナ禍でも捉え方が全然違うな、と感じたお話でした。