「スケルトン卵」または「プヨプヨ卵」という理科の実験をご存知でしょうか?
生卵をお酢に入れて観察するという、わりとメジャーな実験です。
我が家ではこの実験で2回失敗し、3度目で成功したので、失敗しないためのポイントとあわせてご紹介します!
用意するもの
生卵
ガラスのコップやビン(卵全体が入る、口の広いもの)
キッチンペーパーと輪ゴム
実験の方法
1. 卵は水で洗い、コップやビンは洗剤で洗っておく
◎ポイント: 汚れがついていると実験がうまくいかないかも
2. コップやビンに生卵を入れ、お酢をそそぐ。しばらくすると卵から泡が出てくる
◎ポイント: 卵全体がかくれるまで酢を入れます。卵1個にお酢200ml以上を使うと良いそうです
3. ホコリが入らないようにキッチンペーパーと輪ゴムでフタをする
◎ポイント: 二酸化炭素が出てくるので密閉はしません
4. 2日目に卵を観察。お酢から卵が出ていたら、お酢を足します
✖️我が家の失敗ポイント: お酢を追加しなかったら、お酢から出ていた部分の殻が残ってしまいました
2日目の様子。泡がたくさん出て、上には殻の一部らしきものが浮いています。
5. 2日を過ぎてまだ殻が溶けていない場合、お酢を追加するか、新しいお酢に入れ替えます
6. 3〜5日ほどたち、殻が溶けて、うすいまくだけになったらできあがり!
卵を取り出して、軽く水で洗います。
殻が残っていても、優しくこすりながら洗うととれます。
✖️我が家の失敗ポイント: 水洗いをするときに手でゴシゴシしたところ、皮が割れて卵の中身が出てしまいました…
◎ポイント: 指の腹でやさーしく洗います。殻が取りにくいようなら、水気をふいて、もう一度新しいお酢にしばらくつけておきます
7. 卵はうすいまくと黄身、白身だけになります。さわるとプヨプヨ、黄身が透けて見えます。実験前のたまごとくらべてみると、ひとまわり大きくなっています。
まくをやぶると、中身は普通に美味しそうな生卵。
子どもたちがプヨプヨして遊んでいると、突然あっさり割れて中身が飛び出してくることがあるので、ボウルやお皿の上で遊ぶことをオススメします。
実験後の卵とお酢は雑菌が入るので、食べない方がいいそうです。
何で殻が溶けてプヨプヨの卵になるの?
卵の殻は主に炭酸カルシウムでできています。お酢にはカルシウムを溶かす力があるので、卵をつけておくと殻が溶けます。
ところが殻の内側のうすいまくはお酢に溶けず、白身と黄身を包んだまま残り、プヨプヨの卵になります。
また、卵が元の大きさよりも大きくなるのは、お酢が卵の中に入ってくるからです。
他にはどんなものが溶けるの?
他にも貝がらや魚のほね、チョークなども、お酢に入れると泡(二酸化炭素)が出てゆっくり溶けていきます。
学校や塾で習う実験、
うすい塩酸 + 石灰石(炭酸カルシウム)
→ 二酸化炭素が発生
これと同じしくみです。
この実験、卵をお酢につけている間も、出来上がったスケルトン卵も、とてもお酢臭いです笑
でもほぼ入れて放置するだけの簡単な実験で、小さい子も楽しめます!
立派な自由研究にもなります。
ぜひ試してみてくださいね。