小学4年生の長女は本(特に物語)が好きです。
塾通いで忙しいですが、時間をみつけて本を読むようにしています。
長女が最近読んで気に入っている本、4冊をご紹介します。
面白くて、中学受験対策にもなる…かも?
『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』 こまつあやこ
2017年講談社児童文学新人賞受賞、さらには2019年度中学入試最多出題作、ということで話題になった本です。
栄光学園、海城、鎌倉女学院、成城、淑徳与野、桐朋、白陵、緑が丘女子、山脇学園、早稲田実業の入試で出題されています。
中身が想像できない不思議な題名ですが、内容を調べてみると、帰国子女の中学生が主人公で、短歌と多文化がテーマ。ちょっとドキドキする展開や恋愛もあり。
娘が好きそうな内容だったので買ってみたところ、娘は「と、止まらない…!」といった様子で夢中になって読んでいました。
娘に渡す前に私もチラッと覗いてみたのですが、文章に引き込まれてしまって、気づいたら1時間くらいかけて読破していました笑
大人でも楽しめます。
簡潔な言葉でテンポ良くつづられていて、情景や心情の描写がとても上手です。
話が純粋に面白く、読んだ後は爽やかな気持ちになりました。
受験生の息抜きにもぴったりだと思います。
マレーシアやイスラム教については分かりやすく単純化されて表現されていると感じましたが、それ以上に、子どもたちに言葉の面白さや多様性について考えるきっかけを与えてくれる、いい作品だと思いました。
『ハジメテヒラク』 こまつあやこ
すっかり、こまつあやこワールドのファンになった長女のために、こまつさんの2作目『ハジメテヒラク』も購入。
こちらも「面白い…!眠いけど読みたいから寝たくない…!」と言って読んでいました。
生け花部に入った女子中学生の話で、主人公の脳内実況が面白かったそうです。
『リマトゥジュ〜』では「短歌」×「マレーシア」、『ハジメテヒラク』では「生け花」×「脳内実況」と、変わった組み合わせで楽しませてくれます。
素晴らしい心情描写と、爽やかさは変わらず。
『数の悪魔』 エンツェンスベルガー
こちらは、プレジデントFamilyの『東大生が読んでいた本』特集で紹介されていて気になっていました。
数学嫌いの少年の夢の中に数の悪魔が現れ、毎晩、数学の魅力を教えるというストーリーです。
素数や無理数、フィボナッチ数、パスカルの三角形などを題材に、「数って面白い!」と思わせるようなお話です。
内容的に10歳くらいからがおすすめですが、悪魔が出てくるストーリーが面白いのか、読み聞かせをすると小1の次女も楽しそうでした。
ルートが出てくるあたりから、次女は内容についていけなかったようですが笑
プレジデントFamily2020年10月号で紹介されていました。
『つめたいよるに』 江國香織
サピックスの4年生のテキストにのっていた『子供たちの晩餐』という話が面白かったそうで、娘のリクエストで江國香織さんの短編集を購入しました。
テキストの問題文は抜粋かと思っていたのですが、一編が短いので、丸々問題文として掲載されていました。前後にもストーリーがあるのかと、勝手に勘違い。
様々なテーマの短編小説が21編収録されています。
『つめたいよるに』収録作品は中学入試から大学入試センター試験まで、度々出題されてきたようです。
大人向けの話も混じっていますが、何となく理解して楽しめたようです。
娘曰く、江國さんは「はっきりと書かないんだけど、そうなんだろうな、って読者に思わせるんだよ」とのこと。
たしかに!
本っていいな
新5年生になり、さらに塾の勉強が忙しくなってきたのですが、今年も娘には色々な本を読んでほしいと思っています。
本が好きだからといって、読解問題が得意になる気配は今のところ無いのですが、人生を豊かにしてくれるものということで、本を楽しんでもらえたらと思います。
読解力はまた別のスキルのようですね。
児童書、大人が読んでも面白いものも多いですね。
子どもの頃の気持ちを思い出しながら、娘と一緒に楽しみたいです。